タイソン・フーズ、ネブラスカ州工場で5月中旬に豚の屠殺再開を目指す
[シカゴ 9日 ロイター] - タイソン・フーズ(TSN.N)は、2週間前に火災で被害を受けたネブラスカ州マディソンの養豚工場で5月中旬に豚の屠殺を再開する予定であると食肉包装業者が火曜日に明らかにした。
食肉処理停止の延長は、消費者の豚肉需要の低迷と低価格が精肉業者の利益を圧迫し、養豚業者に打撃を与えていることを受けて行われた。
広報担当のリズ・クロストン氏によると、タイソン氏は4月23日の火災以来、通常ならマディソンで屠殺される豚を他の養豚工場に転用し続けているという。 同氏によると、マディソン工場では豚が他の場所で屠殺された後、限定的な「さらなる加工」作業を行っているという。
同社は以前、工場を修復中であり、5月第2週に生産を再開すると予想していると述べていた。
タイソンの豚肉事業は、4月1日に終了した四半期に3100万ドルの損失を出し、前年同期は5900万ドルの利益を計上していた。 タイソン氏は月曜の決算報告で、世界的な需要減により同社の豚肉の平均販売価格は同四半期に10.3%下落したが、屠殺に利用できる豚が増えたため販売量は若干増加したと述べた。
同社は豚肉部門の調整後営業利益率の見通しを、2023会計年度の損益分岐点まで2%の損失に下方修正した。同社は2月、通年の利益率が0%から2%になると予測していた。
ヘジャーズエッジ・ドットコムのアナリストらによると、豚を購入して食肉に加工することで、火曜日に食肉業者が稼いだ金額は、月曜日の豚1頭当たり7.70ドルに対し、1頭当たり約5.05ドルとなった。
米国農務省によると、米国の食肉業者が火曜日に屠殺した豚の数は推定45万1,000頭で、1週間前の47万頭、1年前の47万8,000頭から減少した。
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